第1534話・・・・第3のトス
2010年 12月 13日
100m9秒台の選手が繰り出す走り方は
従来の「腕を振る・モモを上げる・地面を蹴る」の三大常識を覆す走法。
テレビに映し出される顔の表情は「笑顔!」・・・顔がこわばっているいる選手は皆無!
そして、「頬の筋肉の揺れ!」
頬の筋肉の揺れは、地面を真下に踏み下ろしたときの反作用の力の伝達。
その力が前に進む力(慣性の法則)にプラスされてますます加速される・・・。
物体を垂直に地面に落すと跳ね返る。
作用と反作用の法則・・・・中学三年生の理科で習う「運動の法則」
この力をトスに応用したのが「第3のトス(仮称)」だ。
目的は「質の変化」と「戦術的トス」
質の変化とは、力を半分以下にすること。
すなわち、力「筋力」がなくても飛ばすことができるトス(パス)技術の開発。
戦術的トスとは・・・・・従来の「味方のアタッカーが打ちやすいトス」とか
「丁寧なトス」とか「コンビを合わせる」とかからの脱皮。
なぜならば、これらはみんな「自分たちの都合優先の発想」に他ならないから。
いうなれば「社内調整能力」のこと。
仕事は外に向ってするものなのに・・・・。
いろいろ全国のバレー塾で試しているが、効果は上々!
冒頭の写真は昨日(2010年12月12日:愛媛県八幡浜)のもの。
彼女は最初は全然目に入らなかったが、講習会の最後の方でパアッ!と目に飛び込んだ。
現在中2.バレーは中学から始めたとか・・・。
先生曰く「昨日までトスが飛ばずに悩んでいた子が・・・・」と驚かれている。
彼女だけではない。参加の350名全員が明らかに変化してきたように見える。
小学生の成長は著しい!別人みたい。
高校生ほど対応能力が低い。ママさんはなお更・・・・。
ママさんは「目一杯力を入れること」に慣らされている。
やればやるほど体を痛めることに夢中?
これまでの「力をつくる」指導から「自然の力を使う!」発想への転換。
「バレー大好きな子供たち」が増えそうな予感がする。
詳細は現場にあり・・・・・。