第1479話・・・飾らない
2010年 09月 17日
一緒にいたくなる最大の理由。安心感を与えるからでしょうね。
四国にいくと、現役バリバリの指導者の参加者が多い。
特に香川と愛媛に縁がある。
30歳前後の熱い指導者、40歳前後の熟した指導者たちである。
小学生の指導者よりも、中学校、高校の指導者が多い。
その人たちに共通することがある。
「本を読んでます」
「5~6年前にO先生に紹介してもらった」
「O先生から、”こんなバレーがあるぞ”と実技も理論も教えてもらった」
「O先生と一緒に練習して手ほどきを受けた」
「だから実際に講習会に参加したくなった」
必ずO先生の名前が出てくるのだ。
「いいものはいい」
そういうスタンスで紹介してもらっているのが手にとるようにわかる。
影響力のある人だと思った。
普通、ある程度の実績や実力のある方はなかなかそうはいかない。
プライドが邪魔するのだ。
自分を飾ってしまうのだ。
自分をよく見せたい心理が働いて、なかなか素直になれないのだろう。
まぁ、自分もそういうところがあったからなんとなく理解できる。
しかし影響力のある人にこれだけ紹介してもらったら正直ありがたい。
我々凡人の小さな器が恥ずかしい。
「いいものは沢山人に伝えたい」
この素直な気持ちが飾らない人柄の基であろう。
自分という「我」を前面にもってくるのでなく、「いいもの」を前面に押し出す。
自分の利益よりも、自他共の繁栄を願う「共存共栄」の考え方である。
「友よ、これうまいぞ!ほれ、食え!」
そんな感じかな。
結局人の信頼を勝ち得る武器なのかもしれない。
お陰でそういう指導者たちとは素直に接することができる。
接していて楽しいのだ。
なぜなら、O先生の前向きな姿に影響を受けた人たちだから、
勉強することが好きだからである。
下準備というか、事前準備ができており、しかも試行錯誤ながら
日頃から実践されているので、飲み込みも理解も、さらには
「間違っていた部分」の抽出と反省も早い。
今週末は3日間、第4回自然体公認講師講習会である。
膝の調子がよくないが、実のあるものにしたい。
今回のテーマは
スパイク理論を「声を出して読める文書を書く」。
最初の半日は実技もある。
一つ目は「ウオーミングアップ・秋冬バージョン」の体験
二つ目は「クロスとストレートスパイクを打つ」体験。
どうすればうまく打てるか、その理論と実践の勉強会でもある。
自分が教えているのは本当に正しいのか・・・・・各自その確認もできる。
メインテーマである「声を出して読む文章作成」は人を説得させる最大の武器になる。
指導者の説明能力、伝える能力を高める訓練である。
指導現場で、どれだけ「あいまいな言葉」を選手に投げかけているか・・・・
伝わらない言葉を投げかけて「おまえが悪い!」という指導者。
そういう反省にもなる。
参加者の皆さん、道中気をつけてお越しください。
一緒に学びましょう。