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by kusanokenji
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強化練習会

【第572回】 in五條東中学校
4月11日(土)~12(日):五條東中学校育館:(2日間、50名)
★受講者累計 108、450名 
  
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【未来につながるスパイク技術 】 
着地のフォームは空中姿勢を物語っています。すべてのスイング動作を終えて余裕をもって着地するのが理想。世界の一流選手を見てください。「片足着地」や「くの字着地」をする人はいません。バナナ着地(体がバナナのように湾曲)も最高到達打点を下げるだけです。フイニッシュはやや後傾姿勢の直線です。空中での反りは腰椎分離症の原因になりかねないし、反りからの屈曲も見た目ほどパワーがボールに伝達されるとは思いません。代わりに体幹の回転運動によってエネルギーを腕に伝達しているのがお分かりかと思います。このフオームが中学生で完成直前。勿論どこもケガや故障はありません。
強化練習会_c0000970_22222279.jpg

【目線の効用】
この効果は目茶苦茶大きい!・・・私の考えですが視力はあまり問いません。視力は0,2以上もあれば十分ではないでしょうか。なぜなら、針の穴を通すほどの正確な視力を必要とする場面はないからです。ボンヤリ見えたほうがいいのではないかとさえ思っています。それと、「利き目」もあまり重要性を認識していません。なぜなら野球のバッターみたいに固定された場面ではなく、動きが瞬時に移り変わるスポーツだからそれに伴い両目の使い分けが必要だからです。強化練習会_c0000970_2235418.jpg

【どちらの目で見る?】

・・・これが大事です。

両目で見ると、体の正面、いわゆる正対してしまいます。
右目で見るか、左目で見るか、両目で見るか・・・・
これだけで顔の向きが変わります。当然体幹の向きにも影響を与えます。つまり、姿勢そのものが変わるということです。姿勢が変わるということはフォームが変わるということです。例えば上の写真は半身(はんみ)でリターンしていますが、右の選手は右目で相手を見ながら下がっており、左の選手は左目で相手を見ながら下がっているのでこういうフォームが楽にできるということです。あ、そうそう、スパイクの助走、セッターのトス、ブロックの動きも大事です。それから球出しのコーチングもこれが最大のポイント!目線で選手の動きを誘導してあげる技を使うと面白いように選手が動いてくれます。これもコーチ学勉強中の2人に伝授しました。明らかに上達したのが分かります。目線を切るということは、別な言い方をすれば「目線をどこに置くか?」ということです。「目線を切れ」だけでは単なる知識で終ってしまいますが、「目線の置き方をどこにするの」に発展していけば知恵になります。何事も具体的に何をすればいいのかまで到達させるのが指導です。その他、言葉ひとつで大事なことがイメージできる「キーワード」も沢山出しました。見逃す人と、見逃さない人のアンテナの高さの問題ですが・・・。
【何をしたの?】・・・いっぱいあり過ぎて書けません。
かなりいい動き、厳しい動きができるようになりました。講習会の時はどちらかといえば「先生」の立場ですが、こうして知っているチームの強化練習ともなると「監督」に近い気持ちになりますのでどうしても心の教育にまで及んでしまいます。鉄は熱いうちに打て!・・・1年生は入部一週間の教育が大事。ここをしっかりしてやらないと3年間の部活生活を大きく左右させます。
【激励・・・ガンバレ!】
がんばれと言う言葉は時にはマイナス効果をつくりだすとも言われます。なぜ?
特に病人に無神経にがんばれと励ましたつもりが「エッ、これ以上もっとがんばれと言うの? もうダメだよ」・・・とショックを倍増させることもありうるからです。
スポーツの場面でも言葉の使い方が「大事です。
「がんばれ」だけではダメなのです。
「1点とるためのこのプレイをがんばれ!」と言える指導者になりたいものです。
平凡な「がんばれ」と言う言葉が突如として
「光り輝く言葉に変身」するでしょう。
ということはそういう練習を普段からやっておけということです。
「がんばる」ということはどういうことなのかを普段から指導していないと
ただの言葉で終るでしょう。
by kusanokenji | 2009-04-13 22:20 | ■講習会リポート